『うつ病と生理現象の関係』その症状、原因は生理現象にあるかもしれません!
うつ病でお悩みの方の多くは、体に多くの不調を抱えているのではないでしょうか?例えば下記のような症状で悩んでいる方必見です。
- 朝、何時間寝ても起きれない
- 夜、寝ようとした時に目が覚めて眠れない
- 朝起きるといつも胃のあたりがムカムカしている
- 体中あちこちに原因不明のコリが生じている
- 原因不明の頭痛に悩まされている
原因不明の不調の正体は、生理現象かもしれません。
生理現象ってなに?
生理現象とは、勝手に体に現れる症状のようなものです。例えば熱い日に汗をかくのも生理現象です。
この生理現象がうつ病と関係していると言ったら、皆さんはどう思うでしょうか?この話に入る前に、まずは皆さんに他の例ではありますが、生理現象について体験して頂こうと思います。
準備は特にいりません。頭の中のイメージだけで出来てしまう実験です。
- まずはとてもすっぱくて大きな梅干をイメージしてみて下さい。
- そしてそれを一口でほおばったところを思い描いて下さい。
- 白くて熱々のご飯を一緒にほお張るところもイメージしましょう。口の中には、梅干しのすっぱい味が広がっていきます。
- このイメージを30秒ほど継続してみて下さい。
如何でしたか?今、多くの方の口の中に生唾が湧き出たのではないでしょうか?
この実験のように頭の中で何かをイメージすると、体にはそのイメージに追従する何かしらの症状が現れます。
原因不明の不調の正体
頭の中のイメージは生理現象として何らかの形で体に現れます。そして原因不明の身体の不調は、この生理現象が原因であることもあります。
イメージした事が生理現象として体に現れる。
私の場合、仕事で思い悩んでいる時期がありました。当時、職場では上司や先輩から日常的に叱責を受けていました。当時の私の頭の中は、悲しみ,怒り,不安といった感情であふれていました。
当時は毎朝目が覚めた時に胃のあたりが痛く、病院で胃カメラの検査もした程です。結局原因は何も見つかりませんでした。
その後、痛みや不安に耐えられず3か月の休職を頂いたのですが、休みに入った途端、胃の痛みは消えてなくなりました。
ストレス源から距離を置くことが一番効果的ですね。
負の感情が体を壊す
嫌なことがあった時や辛い思いをした時、同じ場面を繰り返し思い出す事はないでしょうか?
同じ場面を思い出し、想像の中で今度は負けないように相手を追い詰めていきます。そして相手を倒しては自分の正しさを何度も証明します。ストレス源である相手を追い詰めていく妄想は、とてもすがすがしく気分が晴れるものです。
しかし現実の世界では何も変わっていません。もしかしたら余計に悪くなっているかもしれません。
怒りの感情は、想像の中で相手を追い詰めていきますが、同時に現実の世界では知らないところで自分を攻撃しています。
相手を追い詰めているつもりだったのに、実は自分を追い詰めているってことですね。
怒りの感情を抱いていると、激しい妄想で脳は興奮状態となり、体は次第にこわばっていきます。
気付かないうちに肩に力が入り、コリが生じます。そしてそのコリは今度は首の筋肉に影響を及ぼし、次第に首回り全体に痛みが広がっていきます。
首の筋肉が硬直し腫れが広がっていくと、首を通る神経を圧迫し始めます。その結果、頭痛につながることもあります。
またあまりにも怒りの感情が酷いと、胃のあたりにズキンとした重い痛みを生じる事もあります。はらわたが煮えくり返るとは正にこのことを言います。
夜寝る前に考えてしまっては大変です。脳は覚醒し、眠りに着けなくなってしまいます。
相手を想像の中でやっつける行為はとても気持ちの良いものです。しかし、現実の世界では相手はピンピンしていて、気付かないうちに自分を攻撃しています。
日常生活を送るうえで、これらの感情は出来るだけ減らして、楽しくて心穏やかな時間を過ごしていきたいものです。
心と体は繋がっている
心と体は繋がっています。病は気からという言葉がありますが、逆もしかりです。
例えば胃の痛みが慢性化している場合、脳はその痛みを不安を感じた状態と勘違いしてしまう事があります。
現実では何も起きていないのに、脳が不安を感じていると錯覚してしまうのです。そして不安の理由を身近で起きている問題から探し出し、それと結びつけます。大したことのない問題にひどく怯えたりするのもこのためです。
嫌なことを考えるのではなく、いつも笑っていたいですね。沢山笑って、辛い思いを吹き飛ばしてしまいましょう。
- イメージした事が生理現象として体に現れる
- 怒りの感情は、気付かないところで自分を攻撃する
- 心と体は繋がっている